FC2ブログ

逆ギレされた思い出

もう8年くらい前のことになるでしょうか。
通訳スクールの4月期の授業が始まって間もない頃だったと思います。
ある受講者の方に「逆ギレ」されてしまい、非常に戸惑ったのをよく覚えています。

その人は、2年間の中国留学から帰国したばかりで、
時事教材のサイトトランスレーションも良くでき、反応も早く、
全体的にレベルが高いな、という印象はあったのですが、
とにかく発音と声調に重大な欠点が複数あったため、
私は、具体的な問題を指摘したあと「なるべく早く矯正してください」と伝えました。

すると
「私は中国で一度も発音が悪いと言われたことがありません。
どうして高田先生はそんなことを言うのですか?
私の発音はそんなにヘンですか?」と強い口調で反論されたのです。

レベルの高い方だっただけに、
自分の発音や声調の欠点に全く気付いていないとは、とても意外でした。
そこで、「○○さん、自分の中国語を録音して聞いたことがありますか?」と尋ねますと、
「いいえ、ありません」との答えでしたので、
「では、ぜひ一度ご自宅で自分の中国語を録音して聞いてみてください」
と伝えました。

次の週、授業が始まる前に○○さんがやってきて、
「先生、自分の中国語があんなにひどい発音で声調も不正確だなんて、知りませんでした」
とおっしゃったのです。
私は、それを聞いて一安心致しました。
なぜなら、彼女自身が問題に気づいたならば、
それは彼女が半分問題を解決できたのと同じことだからです。

その方はしばらく発音と声調の矯正に苦しみましたが、3か月ほどでほぼ問題はなくなりました。

自分のレベル・現状・課題を客観的に把握するのは、本当に大切なことですね。


スポンサーサイト



コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

高田先生

Author:高田先生
中国語教育と中国語通訳・翻訳業及びその教育、中国語関連書籍の執筆に従事しています。
通訳・翻訳スクールや大学、社会人向け講座等における豊富な教育経験にもとづき、中国語学習者、中国語通訳・翻訳学習者に役立つ実践的なアドバイスを差し上げたいと思います。

リンク
カテゴリ
最新コメント
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
最新トラックバック