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聞き手に伝わってナンボ! その1

プロの通訳者を目指して頑張っている人、私の周りにはたくさんいらっしゃいます。
本当によく勉強され、頑張り続ける方たちばかりです。
でも、そんなストイックな、敢えて厳しい世界に挑もうという方々が忘れがちな1点があります。

それは「聞き手に聞いてもらえるか」「聞き手に伝わるか」ということです。

通訳のトレーニングで、往々にして後回しになりがちなのが、
そして、しばしばそこまで手が回らないというのが、このようなパフォーマンスです。

通訳にパフォーマンスなんて必要?!と思う人は、素人です。

人間の感覚というのはとても繊細でしょう?
耳ざわりな声、クリアでない発声、話すスピードが速すぎたり、遅すぎたりすること、
間の取り方、感情の表現 … それら全てに敏感に反応します。

ダラダラとした話し方、
やる気があるのか!?と思うような脱力系の話し方、
もごもごと聞きにくい発声、
情報量超満載型の驚くべき滑舌スキルの早口通訳、
事故か!?と突っ込みたくなるようなゆったり口調…
自分が話を組み立てることで手一杯な感じがすぐ分かる棒読み調
話者(スピーカー)の雰囲気と、通訳者の口調が全然違うケース


いずれも通訳のスピーキング(パフォーマンス)としてはいただけません。

通訳の学習は、どう訳すか、
どうしたら正確に訳出できるか
記憶力の保持をどう強化するか
外国語の運用能力をどのように高めるか
そんな点に重点が置かれがちです。

しかし、聞く側にとって最も大切なのは、聞き易さ、分かりやすさなんです。
当然、これらの要素には内容の理解度の高さが反映されます。

通訳というのは非常に高度な知的作業ではありますが、
聞き手の存在を無視しては成り立たないという原点を忘れてはいけないと思います。

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プロフィール

高田先生

Author:高田先生
中国語教育と中国語通訳・翻訳業及びその教育、中国語関連書籍の執筆に従事しています。
通訳・翻訳スクールや大学、社会人向け講座等における豊富な教育経験にもとづき、中国語学習者、中国語通訳・翻訳学習者に役立つ実践的なアドバイスを差し上げたいと思います。

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